熱性痙攣

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 私の息子もそうなんですが、熱性けいれんを起こしたことがある子どもはある程度いるみたいです。

 ですが、けして多い訳ではないので、親として情報が少ないのは怖いですよね。

 なので、勉強してみました!

熱性痙攣とは

 6歳未満の乳幼児期に起こる発作疾患で、発熱したときに起こすけいれんです。1~2歳児がピークだそうです。

 日本では10人に1人、約7~8%が熱性けいれんを経験すると報告されているそうです。
 髄膜炎や脳炎などの中枢神経系感染症、代謝の病気、嘔吐・下痢などの電解質異常などのような直接原因となる異常がないものを指します。

原因

 現在、まだ不明です。
 両親が小児期に熱性けいれんを起こしていたことが多いとされています。
 ちなみに我が家では、パパが起こしていたかも? とお義母さん。かも、って、余裕ですね。笑

症状

 意識を失い、全身をつっぱり、そのあとに全身を震わせるけいれんが数分間みられます。
 他にも、体の一部分にのみみられるけいれんもあります。

単純型熱性けいれん

 全身のふるえが続くのは15分未満です。

複雑型熱性けいれん

 全身のふるえが15分以上続く
 体の片側だけがふるえる
 24時間以内に発作が2回以上起こる

 複雑型熱性けいれんが起こる子どもは、わずかですがてんかん発作を起こしやすい子もいます。

対応

 熱性けいれんの70%は、単純型熱性けいれんで、後遺症などの心配はありません。

 まずはあわてずに、状態をしっかりと観察し、医師に伝えましょう。

横に寝かせる

 顔と体を横向けにし、吐いたものがつまらないようにします。

衣服をゆるめる

 特に、首回りがつまっているデザインの場合はゆるめてあげます。

吐瀉物はふき取る

 口の周り、鼻にたまっていたらふきとってあげましょう。

体温を測る

 体温を測り、記録しておきます。

発作の時間を測る

 発作の時間の長さは重要です。冷静に時間を記録しておきましょう。

発作の状態を見る

 目の向きはどこか、痙攣は左右対称か、突っ張るような感じか、縮こまるような形か

大きな刺激を与えない

 激しく揺らしたり、大声で呼びかけたりしない。

熱性けいれんは繰り返すのか

 熱性けいれんを発症した子どもの過半数は、1回しか発作を起こさないといわれています。

 再発率は25~50%、3回以上の発作は全体の9%程度です。
 ですが、次の場合には再発率が50%と言われています。

・1歳未満での熱性けいれん初発の場合
・親や兄弟に熱性けいれんの既往がある場合

予防薬

 熱性けいれんを起こしていて、再発する可能性がある、と医師が判断すると、予防薬として「ジアゼパム(商品名:ダイアップ)」という坐薬が処方されます。

 熱の上がりはじめに熱性けいれんを起こしやすいので、37.5℃以上で予防的に挿入し、8時間後にまだ熱が下がらなければもう1回挿入するという使い方になります。

 また、この薬は一度の熱につき2回までです。

検査

 熱性けいれんを繰り返したり、熱がないのにけいれんをおこした場合はてんかんと区別するために脳波検査が必要になります。

我が家の場合

 パパが熱性けいれんを起こしていた可能性がある
 初めてのけいれんが2カ月の乳児だった
 すでに3度以上けいれんをおこしている

 という、少しリスキーな感じです。
 ですが、そのどれも今のところは単純型熱性けいれんでした。

 そうはいっても、親としては辛いものです。

 風邪などで熱が出ると、なにはともあれすぐにダイアップを入れているので、私と一緒にいてけいれんをおこしたのは、初めてのけいれんの時だけなんです。
 とはいえ、いつも一緒にいられるわけではありません。

 今では熱性けいれん予防薬であるダイアップを、我が家、私の職場、保育園、私の実家に保管しています。

 そんなに怖がるものでもないのですが、上手に付き合っていきたい体質ですね。